国家機構|中国共産党|多党合作と政治協商制度|司法|香港| 澳門|台湾|宗教|対外関係

多党合作と政治協商制度

各期の全国政治協商会議の委員数

中国には、中国共産党のほか、八つの民主党派があり、中国共産党の指導する多党合作と政治協商制度は中国の基本的政治制度である。これらの民主党派は、中華人民共和国の成立前からすでに存在しており、政治的に共産党の指導を擁護している。これはこれらの党派が長期にわたって共産党と合作し、ともに奮闘する過程で行った歴史的選択である。中国共産党と各民主党派は、いずれも憲法を活動の根本原則としなければならない。各民主党派は、組織的に独立し、憲法の定めた範囲内で政治的自由、組織的独立、法的地位の平等を享有している。中国共産党と各民主党派が合作する基本方針は、「長期に共存し、相互に監督し、肝胆相照らし、栄辱をともにする」というものである。

各民主党派は野党でも反対党でもなく、参政党である。民主党派が政治に参与する基本的内容は、国家政権に参加し、国の大政方針と国家指導者の人選についての協議に参与し、国事の管理に参与し、国の方針、政策、法律、法規の制定、施行に参与することである。具体的な形式は主に次の通りである。人民政治協商会議。人民政治協商会議は各党派、各人民団体、各界の代表的人物が政治に参与し、それを討議する重要な場である。中国共産党中央と地方の各級党委員会は民主党派と無党派人士と座談会を開いて、重要な状況を通報し、重要な方針・政策問題、国と地方政府の指導者候補者リスト、人民代表大会代表と政治協商会議委員候補者リストについて、各民主党派と話し合い、その意見と提案を聴取する。民主党派メンバーの中の人民代表大会代表は各級人民代表大会で人民代表の資格で政治に参与し、それを協議し、監督の役割を果たす。民主党派メンバーを選んで、国務院とその関係部・委員会および県以上の地方政府とその関係部門の指導的職務を担当させる。条件にかなった民主党派のメンバーを検察・裁判機関の指導的職務に推薦する。

 

                    八つの民主党派

 

 名称 成立時期 構成 人数 主席
中国国民党革命委員会 1948.1

中国国民党民主派と

その他の愛国的民主主義者

 60000 何魯麗
中国民主同盟 1941.3 中上層の知識人 144000 丁石孫
中国民主建国会 1945.12

経済界人士および

関係専門家・学者

 78000 成思危
中国民主促進会 1945.12

教育、文化、出版、科学と その他の仕事に従事する知識人

74000  許嘉
中国農工民主党 1930.  医療衛生、科学技術、  文化教育界の中高級 知識人 74000 蒋正華
中国致公党  1925.10

帰国華僑・華僑家族

 および海外と連係のある代表的人士、専門家と学者

18000  羅豪才
九三学社 1946.5 科学技術、文化教育、医薬衛生界の中高級知識人  78000  呉階平
台湾民主自治同盟 1947.12

 大陸在住の

台湾省人士

1800 張克輝

1 | 2 | 3