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中国共産党

 

一九二一年七月一日に上海で創立された中国共産党は、中国の政権党であり、全中国人民の利益を代表している。

中国共産党は全国各民族人民を指導し、二十八年間にわたる困難に満ちた闘争を繰り広げて新民主主義革命の勝利を勝ち取り、中華人民共和国を樹立した。

新中国成立後、中国共産党は全国各民族人民を指導してさまざまな困難を克服し、中国を貧しくて立ち遅れた半植民地・半封建国家から繁栄に向かう社会主義国家へと変容させた。

中国共産党は主に思想・政治を指導する。党は人民の意志を集中して自らの主張と政策を形成し、国の法的手続きを踏み、人民代表大会の採択を経て、それを国の法律および決定とする。国の指導体制の中で、党は政府の職能を代行するものではなく、憲法と法律の範囲内において活動するもので、それらを超越するいかなる権力を持つものでもない。党員は、法の前ですべての公民と同じように平等である。

一九七八年十二月に開かれた中国共産党第十一期中央委員会第三回総会は、一九七九年から党の活動の重点を社会主義現代化建設に移すことを決定するとともに、改革・開放の方針を確定した。

中国共産党は改革・開放を実行し、社会主義市場経済体制を確立する過程で、厳しい試練に直面している。党は腐敗に反対し、廉潔を提唱することを自己建設の重要な内容としている。一九九三年に開かれた中国共産党第十四期中央委員会第三回総会では、次の点が指摘された。清廉政治の整備強化と腐敗反対は社会主義市場経済体制を確立する上での必要条件であり、重要な保証である。それは改革事業の成否にかかわり、党と国の運命にかかわる重要な事柄である。中国共産党中央は、腐敗現象の存在に焦点を当て、@党・政府機関の指導的幹部が率先して廉潔を保つように自らを律する、A重大事件を取り調べ、処理する、B大衆が強い不満をもっている不正の風潮に歯止めをかける、などの事項に重点的に力を入れてきた。

中国共産党第十五回全国代表大会は一九九七年九月十二日から十八日まで北京で開かれ、江沢民総書記が第十四期中央委員会を代表して大会で、「ケ小平理論の偉大な旗印を高く掲げ、中国の特色を持つ社会主義建設事業を二十一世紀に向けて全面的に推し進めよう」と題する報告を行った。大会は、新しい中央委員会、中央規律検査委員会を選出し、第十四期中央委員会の報告に関する決議、「中国共産党規約修正案」に関する決議、中央規律検査委員会の活動報告に関する決議を採択した。党規約は ケ小平氏の理論を党の指導思想として確立し、中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、ケ小平理論を自らの行動の指針とすることを明確に規定した。

第十五期中国共産党中央委員会第五回全体会議は二〇〇〇年十月九日から十一日まで北京で開かれ、百八十三人の中央委員と百四十四人の中央委員候補が同会議に出席し、中央規律検査委員会常務委員会委員と関連部門の責任を担う同志が会議に列席した。

同会議では、「国民経済・社会発展第十次五ヵ年計画策定に関する中共中央の建議」が審議、採択され、その草案の説明を朱鎔基総理が行った。

全体会議は、二十余年にわたる改革・開放、とりわけ「第九次五ヵ年計画」以降の中国の経済建設と社会発展が大きな成果を収めたことを高く評価した。

全体会議は、世紀の変わり目に中国の改革・開放と現代化建設が直面している国際、国内情勢を深く分析し、新世紀の幕開けから中国は小康社会を全面的に建設し、現代化を推進する新たな発展段階に入るという認識を示した。今後五ないし十年間は、中国の経済と社会発展にとって重要な時期で、経済構造の戦略的調整を行う重要な時期であるとともに、社会主義市場経済体制をより完全なものにし、対外開放を拡大する重要な時期でもある。

全体会議は、新世紀の中国現代化建設についての十五回大会の総体的展望と配置に基づき、第十次五ヵ年計画期の中国経済・社会発展の主な努力目標を提出した。その内容は次の通り。

@国民経済を引き続き比較的速いテンポで発展させ、経済構造の戦略的調整において大きな成果をあげ、経済成長の質と効率を著しく高め、二〇一〇年までに国内総生産(GDP)を二〇〇〇年の二倍にする基礎を打ち立てる。A国有企業が現代企業制度を打ち立てる面で大きな進展をとげ、社会保障制度をより健全なものとし、社会主義市場経済体制を完全なものにする面で実質的な歩みを踏み出し、より広く、より深く国際経済協力と国際経済競争に参与する。B就業のルートを広げ、引き続き住民の収入を増やし、物質的、文化的生活を大きく改善し、生態系の建設と環境保護を強化する。C科学技術教育の発展を加速させ、国民の素養をいちだんと高め、精神文明と民主・法制の建設において明らかな進展をとげる。

会議では、第十次五ヵ年計画を策定するとともに、前記の目標を順調に実現し、発展を主要テーマに、構造調整を主軸とし、改革・開放と科学技術の進歩を原動力に、国民の生活水準向上を根本的な出発点とすることが強調された。

また会議では、次のような認識が示された。発展は絶対的な道筋であり、中国のあらゆる問題を解決するカギである。経済のグローバル化のすう勢が強まり、科学技術革命は猛スピードで進展し、産業構造調整の足取りは加速し、国際競争はさらに激しさを増すという新たな情勢を前にし、また国内の現代化建設という困難な任務を前にして、経済・社会生活のなかに存在する矛盾と問題を解決するには、比較的速い発展スピードを維持しなければならない。第十五回党大会の精神を確固として貫徹し、経済建設を中心とすることを揺るぎなく堅持し、チャンスを捉え、発展を加速させ、努力して中国の総合国力を高める。

全体会議は党規約の規定に基づき、党中央委員補欠候補の岳海岩、黄智権、王志福を中央委員とすることを決定した。

また全体会議は、「徐鵬航同志の問題に関する中共中央規律検査委員会の審査・報告」を審議、採択して、徐鵬航の中央委員会候補委員の職を解任し、二年間の党内保留監察処分とすることを決定した。

現在、中国共産党の党員は六千万人余りで、三百三十万余りの下部組織があり、党中央の機関紙は『人民日報』、党中央の理論誌は『求是』である。

中央委員会総書記  江沢民

中央政治局常務委員会委員  江沢民、李鵬、朱鎔基、李瑞環、胡錦濤、尉健行、李嵐

中央規律検査委員会書記  尉健行

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