運城市の紹介

運城市の紹介。 運城市は古くは河東と呼ばれ、三国時代の蜀漢の名将、関羽の故郷として名高い。山西省の南西に位置する。北は呂梁山、臨汾市と接し、東は中条山と晋城市に接する。西と南には陝西省の渭南市、河南省の三門峡市があり、黄河を望むことができる。運城市は1区2市10県で成り…

タグ: 運城市,人材,運城塩湖

発信時間: 2012-02-08 11:29:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

運城市は古くは河東と呼ばれ、三国時代の蜀漢の名将、関羽の故郷として名高い。山西省の南西に位置する。北は呂梁山、臨汾市と接し、東は中条山と晋城市に接する。西と南には陝西省の渭南市、河南省の三門峡市があり、黄河を望むことができる。運城市は1区2市10県で成り、146の郷鎮、3,338の行政村がある。総人口は513.5万人、総面積は1.4万平米。

運城市の歴史は長く、中華民族の発祥の地のひとつである。最も初期の類人猿の化石や彼らが火を使った遺跡など、旧石器時代の文化が見られる。

秦の始皇帝が中国を統一した際、36郡が設けられた。このとき運城は河北郡に属した。新中国となり、運城専署が成立。1954年に運城と臨汾の両区が合併して晋南専区となった。1970年、晋南地区は解消され、運城地区が設けられた。2000年6月、国務院の批准を経て、運城地区を解消、運城市となった。

運城市は様々な優秀な人材を輩出しており、その文化は輝かしい。春秋時代には有名な商人である猗頓を、戦国時代には思想家の荀子や武将の廉頗を、三国時代には関羽を、西晋の時代には科学者の裴秀を、隋の時代には教育者の王通を、初唐時代には文学者の王績、王勃、王維を、中朝時代には政治家で文学者の柳宗元を、北宋時代には歴史家の司馬光を、元代には劇作家の関漢卿を輩出している。他にも「将軍と宰相、官僚を輩出する一門」と歴史的にも名高い、59名の宰相、59名の大将軍、七品以上の官僚を3,000人以上輩出した裴氏家族がいる。

名所旧跡も数多く、観光ポイントは1,600か所以上、国宝級の重要文化財は44に上る。内外で名高い関帝廟のルーツである解州関帝廟や、四大名楼のひとつである永済鸛雀楼、芸術的な宮殿である芮城永楽宮、『西廂記』の物語が生まれた永済普救寺、中国の祭祀の聖地である万栄後土祠、中国の死海と呼ばれる運城塩湖のほか、舜帝陵、黄河大鉄牛、万栄飛雲楼、夏県司馬光祠などがある。

地勢が平野の運城市は、温暖な気候、肥沃な土壌、日照に恵まれており、伝統的に農業が盛んな場所である。4~5千年前の河北の人々は、すでに高粱を栽培する術を身につけていた。3千年余り前には、黄河や汾河に農業の要所が作られた。春秋末期には、汾河沿いでは農業が発達し、人口が増え、有名な絳州(現新絳)が作られた。新中国成立後には、運城は山西省、さらには全国を代表する麦と棉の産地となった。かつて13の県(市、区)のうち11の県が山西省の商品化食糧生産基地県となり、そのうち2県が国家商品棉生産基地県となり、「山西省のウクライナ」と呼ばれた。

運城市は山西省エネルギー重化学工業基地の一部を担っており、山西省の新興工業基地でもある。ここには全国最大規模の無機塩加工業基地である南風グループ、設備規模が世界一の運城製版グループ、アジア最大のアルミニウム工業基地である山西アルミニウム工場、全国第1位の銅精製基地である中条山有色金属公司、鉄道部のトップ企業である永済電機工場といった大型企業がある。海鑫、陽光、通達、振興、忠民、粟海、龍門、南風、関鋁、制版、亜宝、豊喜といった売上高10億元、30億元、50億元以上の大企業やグループを育成した。海鑫、陽光、通達、振興、粟海、龍門の6社は全国トップ500企業にランクインしており、海鑫グループは全国の民営企業の中で最大の納税額となっている。鋼鉄の総生産量は480万トン。マグネシウム生産量は16万トンで世界生産量の25%、全国の50%、全省の80%を占める。化学工業品の硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、洗濯洗剤の生産量は、国内市場のそれぞれ60%、50%、25%以上を占める。電解アルミニウムの生産量は2005年には90万トンに達し、酸化アルミニウムは200万トンを突破した。全国でも有数の電解アルミニウムの産地となった。ロケット「神州6号」ので使用されたのも、ここの電解アルミニウムである。

運城市は地理的条件に優れ、臨汾市、晋城市、三門峡市に挟まれたこの場所は、黄河のゴールデントライアングルと呼ばれている。西安や洛陽からそれぞれ200キロの距離にあり、太原から380キロの距離にある。東西南北、どこへも行きやすく、中原を望み、華北、西北、中原各地区の結節点となっている。山西省もまた、西北と中原を結ぶ架け橋となっている。2005年2月、運城空港がオープンし、B767‐300以下シリーズの飛行機が昇降できるようになった。現在、北京、上海、広州、成都、深圳、重慶、昆明、瀋陽、太原、三亜、武漢など15の都市からの飛行機が乗り入れている。2008年の旅行客数はのべ30.3万人で、全国158の空港の中で66位となっている。北京オリンピックでの聖火運搬の大任も無事果たしている。