武候祠
恵陵
成都の武候祠は、諸葛亮、劉備及びその他の蜀漢の英雄たちの記念地であり、世界で最も影響力を持つ三国遺跡の博物館である。劉備及び彼の二人の夫人の合葬墓である恵陵、劉備を祭る漢昭烈廟、諸葛亮を祭る武候祠、劉備・関羽・張飛の三人の義兄弟を祭る三義廟などの遺跡が数多く集まっており、恵陵の築造の時期から数えて、すでに1780年の歴史がある。南北朝ないし唐、宋の時代に、ここはすでに有名な観光地だった。唐の詩人・杜甫が、「丞相祠堂何処尋、錦官城外柏森森」(諸葛亮を祭る祠堂はどこにある?成都の郊外の柏が茂るところ)という名句を詠じたこともある。明の時代に君・臣合祀、つまり劉備と諸葛亮を一緒に祭る形式が形成された。現在残っている建築物は、主に清の康煕11年(1672年)に修復されたもの。
博物館には、歴史遺跡のほか、三国文化陳列、劇院などがあり、四川省西部の民俗風情を展開している。春節の間、博物館では、盛大な「遊喜神方」の民俗イベントが行われることになっている。
「チャイナネット」2007年12月6日