「江南憶、最憶是杭州」(江南を偲んでいる。杭州が一番懐かしい)と、唐の詩人の白居易が詠んだように、杭州は江南の美しさを凝縮したような場所である。春爛漫の今、杭州は花見と新茶を味わう最高の季節だ。
西湖のさくら
太子湾公園、孤山公園の裏門、「柳浪聞鴬」公園、杭州の植物園ではサクラが楽しめる。特に西湖の「平湖秋月」景勝地にあるサクラの木は、枝が湖のほうに延び、サクラと湖が引き立てあう様子はどの角度から撮影しても美しい。
白堤の桃の花
西湖の「蘇堤」と「白堤」は、桃の花が咲き乱れる時期が最高だ。晴れ渡った日でも雨の日でもそれぞれ趣があり、春の雰囲気を感じることが出来る。
柳浪
「柳浪聞鴬」公園では、ナシの木の中で花を観賞しながら鶯の鳴き声を聞くのが風雅である。
花鳥図
メジロも西湖の見所の一つで、多くのメジロが花の間を飛びまわる様子は、中国画の「花鳥図」を思い出させる。
花見の魅力と匹敵するのが新茶だ。杭州では、竜井茶の摘み取りから加工作業までの全プロセスを見学できる。お茶農家の庭で新茶を味わいながら茶畑を眺め、のんびりと一日を過ごすのは極上の楽しみといえるだろう。
「チャイナネット」2008年3月27日