中国国家観光局は31日、香港観光業界と実務会議を開き、大陸からの香港ツアーの管理を強化して、香港の観光市場の規範化を目指して共に取り組むことで合意した。
大陸と香港の関係部門は近いうちに関連会議を開き、大陸旅行者を対象にした香港観光市場の秩序の規範化や、観光客の権利の透明化などについて話し合う。また、国家観光局はメディアを通じて、香港ツアーの注意点を宣伝する。
最近、香港では大陸からの観光客に対してガイドが暴力でショッピングを強制するなどの事件が相次いでいる。これについて、中国国家観光局の邵琪偉局長は、「多くの観光客は法に基づいた権利を守る意識が薄い上、どんな観光をしたいのか、どのようにして楽しむのかの意識も足りない」と指摘し、理性的に消費するよう呼びかけた。さらに、ただまたは低価格のツアーについて「観光は有料でサービスを楽しむもので、ただまたは低価格のツアーで、良いサービスを受けることは不可能だ」と注意した。このほか、悪質な旅行社に対しては最高10万元(日本円130万円)の罰金を課したり、営業許可書を取り消したりする処罰を行うと明らかにした。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年8月1日