南鑼鼓巷、ツアー客の受け入れを一時停止

南鑼鼓巷、ツアー客の受け入れを一時停止。

タグ: 北京 南鑼鼓巷 ツアー客 

発信時間: 2016-04-25 13:05:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

南鑼鼓巷は25日に「AAA級観光地」の資格を自ら放棄し、ツアー客の受け入れを一時停止し「個人客の時代」を迎えた。北京市東城区観光委員会の関係者は、4月30日からの3連休中に、ツアーから南鑼鼓巷の観光を取り消すよう各大手旅行会社に連絡しており、一般客には影響が及ばないと発表した。

日曜の11時過ぎ、南鑼鼓巷は混雑していた。鼓楼東大街にある北入口では、観光客が食べ物を持ちながら行き来していた。張さんは南鑼鼓巷9号の店舗の側で屋台を開き、装飾品を販売していた。張さんは記者に対して、「2008年の北京五輪後、南鑼鼓巷の観光客数が急増した。ここでもう何年も屋台を開いているが、2008年の五輪、数年前の地下鉄開通により、南鑼鼓巷の観光客数が激増している。今は北側の観光客が少なく、地下鉄に近い南側は通行できないほどだ。私の屋台で買物をする人のほとんどが個人客のため、ツアー客が来ても来なくてもそれほど影響はない」と話した。

侯さんは南鑼鼓巷の住民だ。家の一部を店舗として貸し出しているため、収益を考えると観光客が多いほどよい。しかし人が増えれば、確かに生活に影響が生じる。「落ち着いて寝ようとすれば、夜の11、12時以降になる。近年は衛生管理がやや改善され、街では串焼きや臭豆腐の販売が認められなくなった。街は油汚れと串ばかりだったが、ツアー客が減少すれば、少しは静かに生活できるだろう」南鑼鼓巷のある老舗店は、北京風の特徴的なTシャツを販売している。店員は北京の中年女性たちで、うち1人は南鑼鼓巷に何十年も生活している。「南鑼鼓巷が流行し始めたころ、街では創意ある文化的な店が多く、北京らしさがあふれていた。近年は観光客が増加し、さまざまな店が開かれるようになり、南鑼鼓巷の雰囲気が乱れている。私のような南鑼鼓巷の近くで暮らしている人は、ふだん外出しようとするならば、30分かけてもこのエリアから出ることができない。夏になるとバーのバルコニーで歌をうたう人もいる。ツアー客の受け入れの一時停止により、住民に本来の住環境が返されるかもしれない」

記者は南鑼鼓巷の街を歩いたが、小さな旗を手にした旅行会社のガイドを目にしなかった。近くにいた観光客も、個人客が中心だった。ところが南鑼鼓巷南入口の地下鉄付近に来ると、「観光国旅」の旗を振るガイドが現れた。ガイドの陳さんは観光客に、「今は1時です。ここで解散し、40分間の自由行動に入ります。1時40分に集合してください」と伝えると、日陰で休憩した。彼は記者に対して、「南鑼鼓巷がツアー客の受け入れを一時停止するという情報を耳にしたが、今後どうなるかは分からない。このツアー客は計20人で、江西省から来た。南鑼鼓巷は今日の日程の一部に過ぎない。旅行会社は通常、午後に40分間の自由活動を計画し、ここで全員に食事させることはない。今後もしツアー客が入れなくなっても、見学したいという観光客がいるはずなので、バスを近くに停めて自分で行かせることになるだろう」と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月25日

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