
先般、中国石油・石化工業協会の潘徳潤副会長・秘書長は「北京第八回科学博覧会・中国エネルギー戦略サミットフォーラム」の席で、「中国の石油産業発展の戦略目標として、2020年に石油の供給の安全を前提として、石油の供給量を倍増し、国民経済の『二倍増』の目標を目指す」ことを明らかにした。
同氏によると、この戦略目標の実現のためのトータルな構想は①社会の発展において科学的な観念を突っ込んで貫徹し、グローバル化、市場化、多元化を目指し、国内と国外の資源を利用し、国内における原油の生産量を確保する上で、国外の石油資源の導入に努める ②経済、社会の効率や利益、国家安全をトータルに計画案配し、安定した石油備蓄と供給のメカニズムを構築する ③「新エネルギーを開発し、既存のエネルギーの節約を図る」という原則を堅持し、石油資源の節約を優先的な地位に置く ④科学技術のイノベーションを通じて、石油の利用効率を引き上げ、石油に代わる新エネルギーの開発に積極的に力を入れ、国民経済の発展にとっての石油需要を満たすことである。
潘徳潤氏は「石油産業の戦略目標を実現するためには、7つの措置をとらなければならない。一、石油・天然ガスについての立法プロセスを加速し、石油・天然ガス産業に対する政府の管理メカニズムを充実させる。二、省エネについての法律および関連の政策を充実させる。三、国内の石油・天然ガス資源の調査・採掘をサポートする政策を強化し、増値税改革のテストケースの範囲を石油・石化企業へ拡大し、増値税の徴収基準を生産型から消費型に転換させ、増値税の税率を適度に引き下げ、石油・石化企業の持続可能な発展のために政策面のサポートを提供する。四、海外の石油資源を開発し利用する。「海外に進出し、海外の石油資源を利用する」ことを中国の国家エネルギー戦略に組み入れ、積極的なサポートの政策を練り上げ、石油企業の海外資源を開発する積極性と主動性を引きだす。五、弾力的で効果のある石油・天然ガスの輸入貿易の多元化戦略を策定し、長期契約とスポットオイルの買付の比率をコントロールし、スポット取り引を最低限に抑え、長期契約の量をできる限り引き上げ、中国の石油輸入の経済性、平穏性、安全性を確保する。六、石油に取って代わる新エネルギーの発展と利用を励まし、石油への依存から脱却する。七、国家レベルの石油の戦略的備蓄とエネルギー供給の警報メカニズムを構築し、国内の政治と経済秩序の安定と経済建設の円滑な発展を確保すること。
「チャイナネット」 2005/06/09
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