2004年2月、一部の閣僚クラス幹部が北京の共産党中央党学校に集い、「科学的発展観」の確立と貫徹について討議した。その後、「科学的発展観」は中国共産党の新たな執政理念として全国に広がった。資源と環境をゆるがせる、経済発展のテンポのみの追及、都市と農村、地域の経済及び社会の発展のアンバランスの深刻化、収入のギャップの拡大、炭鉱の事故、生産における安全事故の頻発など、ここ十数年の高成長の中で中国に現れた諸問題について、新指導部は「科学的発展観」を打ち出したのである。「科学的発展観」は人間本位を強調し、社会の全面的かつ協調的な、持続可能な発展を目指し、経済発展の質的効果を重視し、資源の節約と環境の保全をよりいっそう重視し、発展は人民のため、発展の成果を全人民に還元することを強調するものである。ここ数年の発展の実践において、中国は資源節約型、環境にやさしい国づくりを唱え、中央政府は一連の優遇政策を実施して、中・西部地域の発展を速めている。発展の重点を広い農村に置き、社会主義新農村の建設を推し進めている。「科学的発展観」は中国共産党第17回全国代表大会において、党規約に書き入れ、当面の中国共産党の執政理念の核心となり、中国社会の今後の経済発展の各方面に大きな影響を与えることになろう。
「チャイナネット」2007/11/01