中国の勃興を反映する中国のペットブーム

中国の勃興を反映する中国のペットブーム。

タグ: 勃興,ペット,貧民,先進国,番犬,贅沢行為,一人っ子政策

発信時間: 2010-10-26 15:21:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国の『ニューヨーク・タイムズ』は 24日、「禁じられていたペットが中国の勃興を反映」という文章を掲載した。内容は以下の通り。

その犬はシベリアンハスキーで名前は「祥子」。飼い主の心のこもった世話を受けている。散歩は毎日2回で、米国製のオモチャやブラシを使用。毎月の食費とその他の費用は合わせて1996元で、立派な犬小屋と専用のソファーを持っている。都市の生活はあまり面白くないため、飼い主は7時間かけて内モンゴルの草原に「祥子」を連れて行く。

象徴的な意味から言うと、「祥子」は犬というだけでなく、一種の社会現象であり、中国の人たちが貧民から先進国の公民に変わっていることを表している。

20年前の北京に犬は多くなっかた。しかし今は、犬の手入れをするペットショップやペット団体、犬のプールなどがいたるところで見られる。最近では「犬と一緒に」をキャッチフレーズにした映画館やバーが北京市に登場。あるデータによると、北京で登録されている犬の数は90万匹余りで、年間10%のスピードで増えており、登録していない犬は多くて数え切れないという。

これは近代的な中国の側面をある程度反映しているだろう。何世紀か前にはエリート層しか犬を飼うことができなかった。新中国成立後は、犬は番犬や羊飼いなどに使われ、もしペットとして飼った場合は、ブルジョアジーの贅沢行為と考えられた。しかし中国経済が復興し全てが変化した。少なくとも大都市ではだ。

「祥子」の飼い主である邱さんは、「以前は自分の生活を改善することだけに関心があり、犬などを飼うことに興味はなかったが、経済の発展にしたがって人々の考えも変わった。それに犬を飼うのはストレスを減らす方法にもなる」と話す。

その他にも中国の一人っ子政策は、犬を飼う意欲を高めさせている。若い夫婦たちは犬と唯一の子供と一緒に遊び、子供がすでに成長した夫婦は犬を飼って寂しさを紛らわす。

またある人の話では、犬は北京人の地位の象徴になっているという。「糖糖」と「菓菓」という2匹の犬を飼っている25歳の何さんによれば、彼女のような若い人は「狗友(犬の友達)」と呼ばれ、飼っている犬は飼い主の趣味を示し、同じ趣味のある人と知り合う方法なのだそうだ。こうしたお金を持っている人たちにしてみれば、血統のいい犬を飼うのは、ランボルギーニのような高級車を運転するのと同じことだ。去年、西安に住むある女性は、約400万元を出して30台のベンツを用意し、1匹のチベタン・マスティフを護送したことは多くの人の注目を集めた。

もちろん全ての人が犬を飼うこととに賛成しているわけではない。「都市で犬は禁止」というブログでは、犬が好きな人と犬が他人の生活に影響を与えていると思う人たち間で激しい論争が起こった。その中である人は「子供を生むのは計画が必要だが、犬は誰でも飼うことができるのだろうか。子供を育てる資源を節約して犬を飼うのか。まさか人間の価値が犬より小さいということはあるまい」と書き込んでいる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」  2010年10月26日

 

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