約2年をかけて準備された広州アジア競技大会の開幕式が12日夜、広州市内の「海心砂島」で開催される。国内外のトップアーティストが作り上げるこの盛大な催しでは、聖火の点火以外にも注目点は非常に多い。
注目点1:空中サーカス
河南省塔溝武術学校の約180人の学生が、地上の1284人と100人の技術員の協力により、高さ80メートルの「帆」でパフォーマンスを展開する。またがったり、走ったり、よじ登ったり、急降下したりする様子は、サーフィンや登山、水泳、ハードルなどの要素を取り入れたもので、「より速く、より高く、より強く」というスポーツ精神が表現されている。
注目点2:ステージ「海洋の船」
長さ28.8メートル、幅8メートル、高さ18メートルのステージ「海洋の船」は、世界的に有名なマーク・フィッシャーと中国の苗培氏が共同でデザインしたものだ。このステージは、横、縦の方向に360度回転し、水夫に扮した45人の曲芸師とダンサーが大海原へ漕ぎ出し、渦巻く荒波と激しく闘う。揺れている「船」でパフォーマンスをするのは想像しているより難しい。
注目点3:世界最大規模のライトアップ
今回のライトアップを担当するのは、北京オリンピックとパラリンピックの開幕式と閉幕式で照明の総監督を務めた今年48歳の沙暁岡さんだ。
沙さんは開幕式の広州の夜空を、めったに見ることができない光景に変え、約2000台のサーチライトと2000台コンピュータ照明の合わせて5000台の照明器具を利用して、世界最大規模の光のアート空間が登場する。
また開幕式で展開する「緑色1分間」では、わずか60秒の間に高さ600メートルの広州塔を「緑のアジアの生命の木」に変える。そして「海心砂島」周辺や珠江両岸の主な建物を緑に染め、鉄筋コンクリートの都市が緑の街に変わっていく様子を演出。そのほかにも市民に、鉢植えなどをベランダや窓に置くよう呼びかけている。
注目点4:水域に映し出される大会のシンボルマーク
珠江の「海心砂水域」には、アジアオリンピック理事会と広州アジア競技大会のシンボルマークが映し出されることになっている。珠江の両岸や広州の上空、高層ビルから見えるシンボルマークは、スポーツ精神やロマンチックな要素を感じさせるだろう。
注目点5:広州塔を中心に打ち上げられる花火
世界トップクラスの花火師や中国の劉琳チームが、約600メートルの広州塔を中心に花火を打ち上げる。カウントダウンの55秒の部分は非常にすばらしく、「満開の木綿の花」は北京オリンピックの「足跡」にも劣らない。
注目点6:女優のチャン・ツィイーとピアニストのランランが出演
中国人女優のチャン・ツィイーとピアニストのランランが、『白雲之帆』の部分で『時光』を披露する。
高さ数十段の芭蕉の葉の上に座って子供たちが童謡の『落雨大』を合唱する場面は、開幕式の注目点だ。
注目点7:600人が打つ太鼓
開幕式では約600人が広州独特の「猟徳鼓」を打ち鳴らして観客を震撼させる。
注目点8:選手が「水舞台」から入場
今回の開幕式では、従来にはなかった「水舞台」から選手たちが入場する。
注目点9:聖火の点火方法
聖火の点火が水上か陸上、空中のどこで行われるのかは分からない。最大の秘密だ。
注目点10:舞台の中心から上る聖火台
開幕式のメイン会場では普通、聖火台が設置されているが、今回はその影さえない。それは、開幕式の最後に水の舞台がもとの広場になり、地下から聖火台が上がってくるためだ。アジア各国45人の聖水を持った女性が、アジアの各水系で汲まれた「聖水」を聖火台に入れて開会式が完成する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月12日