中国の李保東国連常駐代表(国連大使)は4日、安全保障理事会でシリア問題決議案の採決が行われた後発言し、中国は当面の情勢下で、シリア政府に一方的に圧力をかけ、対話の結果について予断したり、いかなる解決案であれ、それを押しつけたりすることはシリア問題の解決に役立たず、逆に情勢の一層の複雑化を招くおそれがあると述べた。
国連安保理は同日、シリア問題決議案について採決を行ったが、ロシアと中国が拒否権を行使し、決議案は採択されなかった。昨年10月4日、中ロがシリア関連決議案を共同で否決したのに続き、安保理のシリアに関する決議案は再び採決されなかったことになる。ロシアと中国を除く13カ国は賛成した。
「新華社日本語版」2012年2月5日