中国社会科学院日本研究所の高洪・副所長は、「今回は日本からやって来る3000人は、中国の様子を自ら観察・体験して帰国する。こうした人々は、中国での実際の印象を日本の人々に直接伝えてくれることになる」と訪問の重要性を語る。帰国した一人が十人に伝え、その十人が百人に伝える。中日関係はそのようにして一歩ずつ改善していくことになる。
中日間の友好は草の根から発展するものである。二階氏は、両国の各地方、とりわけ二線都市・三線都市と言われるような地方都市の交流と協力が深まり、両国の相互訪問規模がいっそう拡大することを願っている。
関係者によると、地方の協力と若者の交流は中日交流に極めて重要となる。最近も、日本各地の40近い大学の100人近くの学生からなる代表団が中国を訪れ、中国の大学生と友好交流を行い、日中友好協会の故・平山郁夫前会長の発起した南京城壁修復事業20周年の記念活動にともに参加した。
中国に出発する学生らの壮行会に出席した程永華・駐日大使は、「中日関係を本当に安定した長続きするものとするには、両国政府の努力が必要なだけでなく、両国の人々とりわけ両国の未来を背負う若者の間の友好交流を進め、中日関係の改善に新たな動力を注ぎ込む必要がある」と語った。
日本人大学生中国訪問団の小野寺喜一郎団長は、「日本による侵略戦争は巨大な犠牲をもたらした。歴史の継承者である私たちはその歴史を知らなければならない。中国を訪問する日本の学生が中国の若者らと心からの交流を行い、新たな日中関係を築くことを願う」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月23日