パナソニックチャイナが28日に行ったB2B記者クラブのイベントで、北京松盛元環境科技有限公司(以下、松盛元)の近況が初めて明らかになった。松盛元は2015年にパナソニックと中国企業が合弁で設立し、中国事業のB2CからB2Bへのモデル転換の重要な足掛かりになっている。松盛元は設立から約1年経つが、システムソリューションで大きな成功を収めている。
松盛元の2016年の年間売上は312%増収、年商1億元超を実現する見込み。パナソニックは2018年に創業100年の節目を迎え、松盛元は年商5億元の目標を掲げる。パナソニックチャイナの大沢英俊会長は松盛元の設立について、「ソリューション事業の成長を通じて社会問題の解決を図る」と語る。パナソニックは松盛元とともに、中国の現地化需要に対応した全ての分野でのソリューションの開発、販売に取り組む。これとともに、パナソニックはB2B(企業間取引)、B2G(企業が政府や自治体との間で行なう電子商取引)事業の発展のさらなる可能性を模索する。
松盛元の範文強会長は、「同社はパナソニックが100年をかけて積み上げてきた技術の優位性と豊富な品ぞろえを武器に、中国のユーザーの現地化のニーズを明確にし、規模拡大を通じて省エネ環境保護のシステムインテグレーションとソリューションを提供。資源の整理統合により、製品の製造に深く関わっていく」との考えを示した。