王毅・中国国務委員兼外交部長が日曜日、訪日を開始した。中国外交部長による正式な訪日は2009年ぶり。王部長は東京で中日ハイレベル経済対話に出席し、金正恩氏の訪中について報告する予定だ。また中日韓首脳会談が5月に東京で開催を予定しているが、日本メディアは李克強総理がこれを機に訪日する可能性があり、王部長もこの重要な訪問に向け準備を整えると伝えた。
中日関係の改善の流れが、より顕著になっている。両国関係を温める、次の3つの動向を確認できる。まず、安倍政権が対中事業に積極的になっており、特に「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)を前向きに評価し、参加の意向を示している。次に、中日貿易は昨年より下げ止まりし、回復している。それから、両国は予期せぬ摩擦を防止する海空連絡メカニズムの交渉を展開し、合意に近づいている。
この7−8年は中日関係が低迷し、摩擦が絶えず生じ、相互消耗していた。これは両国の国際戦略に悪影響を及ぼし、地域全体の安定を損ねた。両国はこの状況を認識・思考し、中日関係の正常化の推進に取り組もうとした。
中日関係の緊張化を引き起こした重要な問題は、中国の台頭のようだ。日本はアジア一の強国という立場を中国にあっという間に奪われ、不快感を抱いている。日本は中国に高圧的な姿勢を示し、台頭を「けん制」することに誰よりも積極的だ。中国の全社会は日本のこの後ろ向きな姿勢が不満で、日本の「傲慢」を打ち砕こうと躍起になっている。