「可愛い上海人」キャンペーン
|
浦東国際空港と市内の竜陽路を八分で結ぶリニアモーターカー |
街や地下鉄では、「与文明同行,做可愛的上海人」という標語をよく見かけた。「文明とともに歩み、可愛い上海人になろう」といった意味だろうか。
この運動は04年にスタート。万博が開催されるのをきっかけに、上海市民の総合的な素養や都市の文化程度を高めようと始まった、マナー向上キャンペーンだ。「可愛い上海人」とは、「好感をもたれる、みんなに好かれる上海人」ということだそう。
上海市精神文明弁公室は、「可愛い上海人」運動が始まって以来、次のような成果があったと指摘する。
|
東京で開催されている「上海ウィーク」の催し |
①ボランティアが広範に活動。市内の交差点や地下鉄、公園などで、信号無視やタンを吐くなどといったマナーの悪い行為を取り締まるボランティアの数は30万人を超えた。
②市民の自覚が高まる。マナーの悪い行為の取り締まりに対する反感が減少。多くの市民がこの運動を支持し、従うようになった。
③交通ルールの違反率が減少。04年の違反件数は前年より54%減少。そのうち、みだりに道路を横切る歩行者の数は60%以上減った。
④交通事故が減少。04年の道路交通事故は前年より50%減少。地下鉄や路線バスのマナーの悪い乗車によって引き起こされるトラブルが減り、事故発生率も低下している。