投資家の教育を十分に行い、投資リスクを提示し、投資家のリスク意識や自身に対する保護意識を高めることは、中国資本市場の健全な発展に欠かせない長期的な基礎作業だ。

ここ数年、市場の活発化に伴い、株式取引に参入する投資家の範囲が拡大を続け、特に新たに参入する個人投資家が急速に増加した。新人投資家は証券商品に対する系統的理解が不十分で、市場リスクに関する知識が乏しいため、投資家の教育を継続的かつ十分に行う必要がある。

市場建設の強化や基礎固めは、今後の一定期間にも資本市場の発展を推進する上での重点になるとみられる。

総合的にみて、中国資本市場はなお発展の初期段階にあり、「新しいものが登場すると軌道修正を加える」といった市場の特徴が目立つ。過去十数年間の発展を経て、中国資本市場はすでに一定の規模を備え、国民経済における役割も明らかになりつつあるが、その一方で経済社会発展の現実的ニーズからみて、現在の市場は基礎がなおぜい弱で、市場の健全な発展や市場機能の効果的な発揮が大きく制約されてもいる。