中国証券監督管理委員会は社債市場の発展に力を入れ、比較的短期間に債券市場における規模と割合を拡大させる。

中国では直接融資と間接融資との比率のアンバランスの問題がなお際立つもので、今年1～8月の株式市場での資金調達額は新規貸付額の9.25％に相当する額にしか達しなかった。社債市場は未発達で、市場規模はわずか4500億元と先進国の平均水準を大きく下回る。このため中国証券監督管理委員会は条件を満たした企業の上場を継続的に受け入れ、各種措置を取って流通株式の割合を増やし、株式市場を緩やかに発展させる一方、社債市場の発展を大いに推進し、比較的短期間に債券市場における規模と割合を拡大させる。

証監会は今後、新興企業向け市場「創業ボード」の創設を加速し、より効率的な場外市場を形成し、金融派生商品（デリバティブ）市場の構築を緩やかに推進し、中国の実情に適合した多層的な市場システムを構築する。

中国にとって多層的な市場システムの構築が急務だ。

「人民網日本語版」より2007年10月16日