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不動産価格急騰の原因は?
発信時間: 2007-12-05 | チャイナネット

投機的行為が存在

国家統計局の李暁超報道官によると、市場には不動産価格が継続的に値上がりするとの観測が流れ、これにより不動産投資ニーズが増大し、住宅価格が押し上げられる形になっている。

中国人民銀行(中央銀行)がまとめた最新のデータによると、今年10月、住宅ローン貸与額は前年同月を470億元上回る682億元に達した。うち短期ローンは27億元、中・長期ローンは655億元。これについて中央銀行は「一部地域の住宅価格の目立った上昇や今後の所得増加への期待感などの要因により、ローンへのニーズが大いに高まった。主として住宅ローンを中心とした中・長期型消費性ローンが大幅に増加した」と解釈する。

中国企業家調査システムがこのほど発表した調査報告によると、回答者の9割以上が今後1年間に居住地域の不動産価格は上昇するとの見方を示した。値下がりするとした人はわずか1.5%だった。これほど強い上昇観測に後押しされる形で、不動産購入者の多くが無計画に上昇する価格を追いかけ、そうした行為がさらなる価格上昇をもたらしている。

また株式市場の豊富な資金の影響も不動産価格上昇をもたらす重要な一因だ。

中国社会科学院(科学アカデミー)の尹中立博士によると、株式市場の豊富な資金が不動産市場にもたらす影響には少なくとも次の2点がある。第一に、個人が株式市場で得た資金を直接不動産市場に投入しており、不動産の購買力が大いに高まったといえる。第二に、より直接的な影響として、株価の上昇局面では、上場不動産企業の融資能力が高まり、これら企業は資金の大部分を土地購入市場に投入して地価が上がるため、連動して不動産価格も上昇する。

「人民網日本語版」より2007年12月5日

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