黒龍江省大興安嶺地区政府筋はこのほど北京で、全世界のエネルギー源の緊迫状態が日増しに激化している背景の下で、大興安嶺地区は豊富な資源と独特な地理的優位により、戦略的先見の明がある国内外の投資者を引き付けており、だんだんと対ロシア貿易の前線拠点となっている、とマスメディアに語った。
大興安嶺地区は中国の最北部に位置し、ロシアと川を隔てて相隣し、792キロの国境線を挟んでおり、対ロ貿易は170万の人口を擁する400平方キロあまりの地域に影響を及ぼしている。同地域の森林カバー率は78.6%で、国家の生態安全保障重点区域である。
大興安嶺地区は、天然林保護プロジェクト、西部大開発、東北地区旧工業基地振興という国の三大優遇政策を同時に受けており、その上、この地域ならではの資源的優位と地理的優位を有している。今年、黒竜江省政府は対ロ貿易の戦略的なグレードアップに力を入れ、プロジェクトの実施に11億元を投入し、中ロの貿易協力に無限のビジネスチャンスをつくりだした。
近年、同地域は対岸のアムール(Amur)州、チタ(Chita)州と緊密な貿易関係を結んでいる。2006年に着工した漠河、呼瑪、塔河、加格達奇の4カ所の貿易協力エリア建設はすでに1.87億元のインフラ整備プロジェクトを完成し、投資総額9.25億元に上る18のプロジェクトがすでにエリアでスタートし、対ロ森林資源商品開発能力は45万立方メートルに達し、実際利用投資額は3.05億元に達している。
向こう5年、同地域はインフラ整備をさらに進め、対ロ経済貿易協力エリアの建設を加速する。漠河空港は来年6月に開通する予定で、古蓮と洛古河(地名)を結ぶローカル鉄道プロジェクトも政府に認可され、中ロ国境川の洛古河道路橋プロジェクトも間もなく両国政府が建設協議に調印することになっている。これらのプロジェクトが完成すれば、対ロ貿易におけるもう一本のユーラシア通路が開かれることになるだろう。
「チャイナネット」2007/12/20 |