外交部の定例会見で11日、秦剛報道官が国内外の記者の質問に答えた。
――中日ハイレベル経済対話のプレス・コミュニケを中国側が一部削除して公表したとの報道があったが、外交部のコメントは。
第1回中日ハイレベル経済対話は双方の共同努力の下、12月1日に成功裏に開催された。会議後、双方はそれぞれ各自にプレス・コミュニケを発表した。中日双方と国際社会は今回の対話の成功を前向きに評価した。
ところが一部日本メディアは数日後になって突然、いわゆる中国側が対話の「共同文書」を「勝手に削除・改変した」と報道した。これは両国の友好協力の雰囲気に相反し、しかも事実に合致しないものだ。
実際、「コミュニケ」は双方の共同文書ではなく、共同コミュニケでもなく、各自が対話の内容を紹介するために発表した文書に過ぎない。この点は会議前から明確にされていた。したがって、各自が発表した内容に若干の不一致点があるのも正常なことだ。日本側が言及した人民元レートやエネルギーの問題については、会議中に曽培炎副総理の基調演説においても、他の部長の発言においても、中国側はその立場を明確に説明した。
われわれは、中日ハイレベル経済対話は両国の戦略的互恵関係の発展における重要な成果だと考えている。双方が共に努力し、この得難い成果を大切にし、そのたゆまぬ実質的な進展を確保することで、両国関係の発展に貢献していくことを希望する。
「人民網日本語版」2007年12月12日