ホーム>>経済>>視点
銀行業全面開放の1年を振り返る
発信時間: 2007-12-20 | チャイナネット

「戦略的投資家」の導入

「戦略的投資家」の導入は、中国の大型銀行改革プロセスの重要な一部分だ。工商銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行の4大国有商業銀行はそれぞれ、株式制への移行改革において、「智恵の導入」と「制度の導入」を実現するため、海外5カ国の大手国際商業銀行、投資銀行、保険会社など9金融機関による資本参加を決めた。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)銀行監督管理三部の漆艱明・副主任によると、「戦略的投資家」の導入で、4行と戦略投資家との間に株という絆によってとても緊密な戦略パートナーシップが結ばれた。2006年を例に取ると、これら外資金融機関と上述の4行は53分野で計305項目の協力プロジェクトをスタート、75項目の人材育成プロジェクトを通して、4行の従業員延べ1万人以上に対するトレーニングを実施した。これは、4行に業務面での直接的な効果・利益をもたらしただけではなく、4行に発展の後ろ盾となる実力を蓄積させ、さらに経営管理コンセプトの転換と業務のレベルアップを進め、国有大型商業銀行の企業価値を有効に高める結果となった。

4行の総合競争力は大幅に高まり、海外一流銀行との差はどんどん縮まっている。今年9月末時点で、株式制への移行を果たした4行の資産収益率と資本収益率は海外一流銀行の平均レベルにほぼ達しており、自己資本比率は著しくアップ、不良債権比率もかなり低下した。

     1  2   3   4    


  関連記事
  同コラムの最新記事

· 対外貿易の発想の転換を考えてみては?

· 2007年時価総額関連ニューストップ10

· 08年中国時価総額トップ10予測

· 2007年経済キーワード(6)

· 2007年経済キーワード(5)