新たな購入層に
自動車を運転する女性の比率が高まるにつれ、自動車購入者に占める女性の割合も増し、女性はすでに少数派ではなくなってきている。自動車購入時の家庭内での発言力も大きい女性は、自動車市場に対する影響力を短期間で急速に伸ばし、国内自動車市場の動向を決める中心的な要素の1つとなった。またツーボックスの人気を支えるなど、メーカーに新たな成長の可能性を与えている。「大河報」が伝えた。
中国の自動車市場はここ数年で爆発的な成長をみせている。02年に125万台だった自動車販売台数は、07年には629万台へと飛躍的な伸びをみせた。自動車普及率の上昇に伴って、女性の自動車に対する興味や関心、発言力も増している。女性購入者の割合も大きく増加し、データによると、自動車の持ち主に占める女性の割合は、02年の20.3%から06年の30.9%へと増加した。
「女性の自動車購買力は無視できない要素になっています」。東風悦達・起亜 の自動車販売店によると、東風悦達・起亜の車種では、鋭欧(RIO)や賽拉図(CERATO)などが女性に特に人気。鋭欧の売り上げに占める女性購買者の割合は40%近いという。
女性は自動車購入者に占める割合を伸ばし続けているばかりでなく、自動車市場への間接的な影響力も大きく増している。統計によると、家庭内の自動車選びで女性が持つ決定権は3分の1程度にまで拡大してきた。自動車の購買と車種の選択は夫婦両方で決め、メーカーの選択や性能の比較は夫が、車体の色や内装などの選択は妻が担当することが多いという。
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