第3に、海外からの投資の成長が続くと予想されること。中国人労働者の賃金上昇に伴い、これまで海外からの投資を引き付けていた労働力の安価さという優位性は確かに失われつつある。しかし産業関係者は、賃金は投資を引き付ける1つの要因でしかないことを知っている。過去30年で急速に発展してきた国である中国は、集中型の優れた産業基盤を有しており、これらの地域の交通や道路などのインフラ改善によって、すばらしい経営環境と経営条件を実現している。中国はこれからも引き続き、中国を加工拠点・輸出拠点とする外国からの投資を引き付けるだろう。
また多くの外国企業は、年間10%前後という中国経済の急成長に目をつけている。中国市場の規模の増大は世界一で、米国を超えている。そのため多くの外国企業が中国に投資し、生産工程の一部分を中国に置き、中国市場への参入を図っていくだろう。
第4に、オリンピックが中国の対外貿易の発展を推進すると予想されること。オリンピックは、世界に中国を理解させ、中国に世界を理解させるための歴史的なチャンスだ。オリンピック後、中国の対外環境は改善するだろうと信じている。オリンピックは中国の対外交流と対外経済の発展を促進し、輸出・輸入・協力関係いずれにとっても新たなチャンスだといえる。
以上の4つの理由から、中国経済はオリンピック後も長期間にわたって急成長を続け、将来も良質かつ急速な発展を維持するだろうと信じている。
「人民網日本語版」2008年3月26日
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