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中国、世界高級ブランドの最重要消費市場に
発信時間: 2008-04-08 | チャイナネット

高級ブランド品市場の飛躍的発展は、疑いなく中国経済・社会の猛烈な発展を裏付けている。しかしながら中国国内の大多数の一般市民が未だそれほど裕福ではないという情況の下、高級ブランド品の消費とはいかなるものなのか?左記の疑問に対し、各界の専門家はそれぞれ異なった見解を示している。

遼寧省社会科学院省情研究所の梁啓東所長は、高級ブランド品の消費については理性的な対処が必要だが、高級ブランド品の消費行為に対して関与する必要性はなく、市場の規律に従うべきであり、不当な干渉行為は安定を続ける現在の消費市場に混乱をもたらすだけだと語る。

同所長は以前より「高級ブランド品消費」について、多くの人々が「高価・豪華、しかし非実用的」ととらえていることについて、認識不足ではないかと指摘してきた。だが、高級ブランド品消費時代の到来はもはや不可避となっている。中国経済の開放、およびマーケットのグローバル化の影響が深まるにつれ、同所長は理性的な消費を提唱すると同時に、消費者に対し冷静な目で高級ブランド品の購入を判断するべきだと呼びかけている。同所長は、高級ブランド品の消費が中国市場の進化と融合したとき、そこで高級ブランド品の消費は初めて「本土化」、すなわち地に足が着いたものになると語っている。この「本土化」とは中国国内での生産の「本土化」を意味するのではなく、高級ブランド品の価格・デザインが中国人の美的概念に合致し、中国ならではの高級ブランド品文化の形成を意味している。このような文化の形成には一定の時間が必要であり、また合理的な市場誘導が必要であると同所長は説く。

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