ある専門家らは、消費を奨励すると同時に、いかに高級ブランド品消費を理性的に誘導し、効果的に高級ブランド品消費をコントロールするか、政府関連部門と専門家らは注目していると話している。現在の中国社会の大多数の民衆は未だ「衣食住」を満たすのに精一杯で、ごく少数のいわゆる「大富豪」が存在しているものの、世界的「大富豪」との距離は少なからず存在しており、中国人にとって真の最高級品を享受する段階ではないと指摘する。
専門家らは、中国は全国民が高級ブランド品を消費できる時代を享受できるようになるまでにははるかに遠く、ただグローバルな高級ブランド品市場の消費速度が最も速い国家であるに過ぎないとしている。その大きな原因のひとつに社会世論による吹聴があり、海外ブランドの狂気的ともいえる消費、国内各種ショーによる宣伝、これにメディアの狂乱が後押しし、未成熟な消費心理・消費市場をもたらしているとする。
ある専門家は、高級ブランド品に対し消費税を導入し、高級ブランド品消費行為の制御を行うべきだと提言する。高級ブランド品消費が日増しに増大する現在、人々は他人の目をかまうことなく消費を続けており、高級ブランド品に消費税を掛けることにより、富裕層の消費行為が国家税収の増加に転化し、同時に高級ブランド品消費大国が生産大国へと変貌し、新たな富の成長点を生む。これこそ正に理性的な選択だと指摘する。すなわち、高級ブランド品消費を国民・国家の利益へと導くのだ。現在、高級ブランド品に対する消費税導入は、すでに機が熟した。
対外経済貿易大学祥キ高級ブランド品研究センターの朱明侠主任は、高級ブランド品の消費を提唱する必要はないと語る。しかしすでに高級ブランド品消費市場が形成されつつある中国の現状に対し、いかに国内企業をこのようなマーケットに対応させるか?いかに海外企業の高級ブランド品ブランド研究を行っていくか?これらの問題に対し同主任は、積極的に真正面から対策を講じていくべきだと述べている。
「人民網日本語版」2008年4月8日
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