規模の急速拡大を抑制
中国経済は好調かつ急速にレールを進んでおり、さまざまな困難がある中で第1四半期(1~3月)を無事に走り終えた。国内総生産(GDP)成長率10.6%、消費者物価指数(CPI)上昇率8%は予測の範囲内だったが、予測を上回ったといえる。国家統計局が16日の記者会見で明らかにした。
年初以来、中国経済は国内・海外からの一連の厳しい試練にさらされた。国内南部では広い範囲にわたって寒気、大雨、大雪、凍結災害が発生し、米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き問題がじわじわと波及し、世界規模での物価高騰の影響も受けた。こうした状況の中で、同期のGDP成長率は10.6%を達成したが、前年同期に比べると1.1ポイント低下した。同局の李暁超報道官によると、各統計指標が示すように、同期の国民経済は引き続き安定と急速な発展を維持し、マクロ調整により期待される方向へと発展した。
同局の謝伏瞻局長は今年1月、2007年の経済運営状況について述べる中で、「中国経済は2008年も安定と急速な発展を維持する。成長率の鈍化または適度な低下は予測されることだ」と話した。今年第1四半期の国民経済の主な特徴は、経済規模の急速な拡大ペースが基本的に抑制されたことで、これによりGDP成長率は10.6%で前年同期より1.1ポイント低下した。一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の工業生産額は同16.4%増加し、増加率は前年同期を1.9ポイント下回った。経済規模がやや縮小する中で、経済運営は高い水準を保ち、同期の財政収入は同35.5%増加し、増加率は前年同期を8.8ポイント上回った。
このほか経済構造調整が引き続き進展した。同期の高エネルギー消費6大業界の工業生産額は同14.8%増加し、増加率は前年同期を5.8ポイント下回った。高技術工業業界の工業生産額は同16.8%増加し、増加率は前年同期を0.4ポイント上回った。「両高一資」(高汚染産業、エネルギー大量消費産業、資源消費型産業)の一部で製品輸出が引き続き減少した。
世界的な経済不況を背景として、同期の輸出増加率は21.4%となり、前年同期を6.4ポイント下回った。貿易不均衡が改善され、同期の貿易黒字は同49億ドル(10.6%)減少した。
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