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中国、預金準備率を17.5%まで引き上げた背景
発信時間: 2008-06-10 | チャイナネット

非対称加息の可能性小

今後の潜在的な物価上昇圧力は大きく、銀行の貸付金の伸びが再び拡大しそうな勢いだ。銀行の貸付金規模は全面的に拡大しており、今年4月末時点で、株式制銀行7行では預金に対する貸付金の比率が75%を突破した。

基礎通貨の安定的成長と通貨市場における金利の基本的安定を維持するために、中国人民銀行(中央銀行)はこのほど公開の市場操作を再び強化した。総合的にみて、今後しばらく通貨引き締め政策の変更はないとみられるが、預金金利の引き上げ幅が貸付金金利の引き上げ幅を上回る「非対称加息」を通じてインフレが抑制される可能性は低い。金利を引き上げれば外資の流入が増加するため、中央銀行は報告の中で「海外からの流動資金の流入は基礎通貨への圧力を増大させる可能性が引き続き高い」との見方を明確に打ち出している。

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