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中国が急成長を続けている6つの理由
発信時間: 2008-07-23 | チャイナネット

(5)インフレの抑制

物価の速すぎる上昇を全力で抑制し、市場供給をあらゆる方法で保障した。農作物の生産増加に努めると同時に、食糧と食用油の生産・運搬・需要をリンクさせ、輸出入と備蓄の調整を行い、一部の地域で起こった供給不足をすばやく解決した。石炭・石油・ガス・電力・運輸のバランスの取れたメカニズムを構築し、不合理な需要を抑制する措置を取り、企業による増産を支援し、各地の供給バランスを調整し、一部地域の電力・石炭・燃油の供給不足を緩和した。市場価格の監視・管理を強化し、市場価格の秩序を乱す行為を厳しく取り締まった。各方面の政策の総合的な作用のもと、消費者物価指数(CPI)の前年比上昇幅は2月の8.7%から6月の7.1%に縮小した。

「区別ある対応」「保護と制限」の原則に従い、新たに開始されるプロジェクトの管理を強化・規範化し、固定資産の投資規模を合理的に調整し、投資構造の改善に力を入れ、投資の速すぎる増加を抑制し、農業や公益事業など手薄な部分と重点領域の建設を強化した。▽預金準備率▽中央銀行債の発行▽国債コール取引――などの措置を総合的に運用し、商業銀行の貸し付けへの管理を強め、銀行システムの流動性を効果的に回収した。貸付金の増加率はこれで前年よりも低下した。「両高一資(環境汚染の原因となりやすく、エネルギーや資源を大量に消費する)」とされる製品の輸出を抑制するための措置が取られ、加工貿易のシフトとランクアップがはかられた。輸入は積極的に拡大され、大幅な増加をたどっていた貿易黒字は減少に転じた。

省エネ・排出削減を手がかりとして発展方式の転換が引き続き進められた。省エネ・排出削減の目標・責任・評価・審査が強化され、各地の重点企業の省エネ・排出削減の進展状況がすばやく公表された。重点企業の省エネと重点省エネプロジェクトを進めるための投入が拡大され、「三河三湖(淮河・海河・遼河・太湖・巣湖・テン池)」などの重点汚染地域の汚染防止が強化された。都市の汚水処理能力もいっそう引き上げられた。4千万キロワットの発電ユニットに脱硫設備が導入された。経済や法律の手段を通じて、生産力の劣った企業が閉鎖された。省エネ・排出削減のための市民レベルでの活動が展開され、省エネ灯の使用普及やビニール袋の生産・販売・使用の制限は積極的な成果を上げた。

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