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中国と日本の東アジアにおける位置づけ
発信時間: 2008-07-28 | チャイナネット

発言力大きい中国

 


 洞爺湖サミット出席のため、日本の訪問中の中国の胡錦涛国家主席

 

世界経済において存在感を強めている中国は、アウトリーチ(主催国から参加を要請された国)の立場で、三日目の主要経済国会合を中心に参加することになっています。GDPの規模で世界第三位の中国は、G8のメンバー国でないとはいえ、経済発展関連の各議題に大きく関わっています。例えば、中国は新興国のトップランナーであり、中国の環境・資源問題は今や世界の課題となっています。また、中国経済の持続的成長はアフリカ開発にも貢献しています。中国は「盟約」に大きな発言権を持っているといえます。

中国の発言権(チャイナパワー)の基盤は経済力でしょう。中国が改革・開放政策に踏み切った一九七八年には、西独(当時)のボンで第四回サミットが開催されましたが、その際の主な議題は経済成長政策、インフレ対策、エネルギー政策、そして主要各国通貨の安定などでした。こうした議題はまさに今日の世界経済そして何より中国経済が抱えている課題と同じです。つまり中国は物価上昇、人民元高、内需主導への成長路線の見直しなどの問題を抱えているのです。

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