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人民元、上昇のペースが鈍る
発信時間: 2008-09-08 | チャイナネット
 8月のレート情勢は、未来のレート情勢の縮図であるかもしれない。

 ある専門家によると、こうした様々な要因が存在するため、特に人民元レートが徐々にバランスの取れたものになっていることを受けて、人民元は今後も引き続き強い勢いをもった通貨であり続けるが、上昇ペースは鈍化することが予想される。市場の観測では、一年後のレートはおよそ1ドル=6.65~6.7元で、上昇幅は2%を下回る。

 2007年の通年の上昇幅が6.9%、今年1~8月が6.9%だったことを考えると、大きな変化だ。丁副院長は「個人的な意見としては、大きな変化がなかったとしても、一年後のレートはさらに上昇し、1ドル=6.4元前後に達する可能性があると考える」と話す。

 業界関係者が企業に促した注意によると、人民元の上昇鈍化は人民元の対米ドルレートの上昇の鈍化とイコールであるが、実際には人民元はその他の通貨に対して目立って強くなっており、たとえば9月2日にはユーロの対人民元レートが初めて1ユーロ=10元を割り込んだ。このため企業は、人民元の対米ドルレートの上昇鈍化は対米輸出には有利となるが、対ユーロや対英ポンドのレートは上昇が加速しており、これらの通貨圏への輸出には困難さが伴うことを明確に認識する必要がある。企業はレート情勢を正確に判断し、取引通貨を誤って変更しないようにしなければならない。過去にも、米ドルの継続的低迷とユーロの継続的上昇を受けて、一部の企業が米ドルでの取
引を行い為替差損を出した。今年からユーロを採用した企業は、現在のユーロの低迷ぶりを受けて、引き続き損失を出すことが予想される。

 「人民網日本語版」2008年9月8日
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