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商務部外国投資管理司の主催する中国サービスアウトソーシングパーク発展戦略シンポジウムが9日、福建省廈門(アモイ)市で行われ、政府や関連の研究機関、国際コンサルタント企業の代表らが専門テーマに沿ったスピーチを行った。専門家や業界関係者の多くは取材に応える中で、サービス業のアウトソーシングや海外経営が世界規模で急速に発展するのに伴い、中国は「世界のオフィス」になることを目指しているが、到達するにはまだ相当の道のりがあるとの見方を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国サービスアウトソーシング業務委員会の高級顧問を務める北京服務外包企業協会の曲玲年理事長は「世界の大手バイヤーに『将来的に海外でのサービスアウトソーシング拠点としてどこを選ぶか』を尋ねたところ、多くの人が中国と回答したが、『現在抱えている業務をどこにアウトソーシングするか』と問い直すと、インドとの答が返ってきた」と話す。
曲理事長によると、現在世界の情報技術(IT)・業務プロセスのアウトソーシングニーズの規模は約1兆ドルで、うち海外ニーズが10%を占める。海外でのサービスアウトソーシング産業には20年あまりの歴史があるが、中国での歴史は10年ほどに過ぎない。
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