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岐路に立つ中国の自動車市場
発信時間: 2008-09-12 | チャイナネット
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 2002年以来、中国自動車市場は急激な成長が6年間続いたが、発展の足跡は日本や韓国とやや異なる。饒秘書長は「高度成長の原因は、中国自動車市場がクレジット消費を重んじたことにある」と話す。

 日・韓自動車市場の発展経過みると、「R値」(R=乗用車の平均価格/一人当たり平均GDP)が2以下の時に自動車市場は高度成長をスタートした。日本でR値が2になったのは1962年で、当時の人口1千人当たりの自動車保有台数はわずか8台だった。韓国が2になったのは1988年で、同保有台数は20台に満たなかった。中国では2007年にR値が8となり(東部の発展都市の一部では3以下)、同保有台数は20台を超えた。

 饒秘書長によると、GDPが3倍以上増えるには最短でも十数年が必要であり、その時になって初めて販売すべき乗用車を中国市場は昨年の間に売り尽くしてしまった。こうした急激な発展ペースが、今年に入ると理性的な範囲に落ち着いてきた。

 中国自動車市場はなぜクレジット消費を重視するのだろうか。饒秘書長が「家をもつと、次は自動車がほしくなる」というように、高い持ち家率が自動車市場発展の最も重要な前提になる。ある統計によると、中国では世帯の住宅所有率が95%を超え、世界のトップレベルにある。またここ数年間、国が燃料価格をめぐって巨額な補助金を拠出したことにより、中国のマイカー族が世界的インフレに鈍感になっているということもある。
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