(4)連休の消費牽引力は重要
以上のような問題点を克服する最善の方法は、有給休暇を活用して大型連休に代えることである。学術界、業界はもとより、国民の多くもこの点では一致している。ある業界関係者によると、有給休暇は文明度の高い社会にあって人々が享受できる権利だが、中国の現在の発展段階をみると、有給休暇が普及するまでにはまだ一定の距離がある。有給休暇が常態化している西側諸国でも、国民の祝日であるカーニバルなどでは大勢の人が集まってともに休日を過ごしている。
中国経済は今年に入って重大な転換点にさしかかった。主に投資と輸出に牽引されてきた従来の成長モデルに大きなボトルネックが生じ、内需の、特に消費の牽引力に依拠した成長モデルへの急速な転換を迫られている。大型連休制度の改革は、人々の休暇に対する意識を高め、休暇関連の経済を刺激し、内需を推進する上で積極的な役割を果たした。今年の国慶節連休は名実ともに「消費の黄金期間」で、国内消費市場が非常に活発であっただけでなく、新たな成長点も複数出現し、社会消費財小売総額は4200億元を超えて、前年同期比21%増加した。世界経済が低迷し、インフレ圧力が増大する中で、中国国内の消費需要の伸びは、経済の順調で急速な発展に向けて重要な
役割を担っている。
「人民網日本語版」2008年10月10日
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