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米国金融危機 ウオール街に広がる失業の不安
発信時間: 2008-10-13 | チャイナネット
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 メリルリンチのグローバルエリアでの債券関連商品を担当するスティーブン・チェン執行董事主任によると、今回の金融危機は大学卒業生がウオール街に抱いていた夢を粉々にうち砕いた。これまでメリルリンチで研修を受けていたハイレベル人材は、多くがそれぞれのウオール街ドリームを達成してきたが、今年はメリルリンチと雇用契約を交わしたという話すら聞かない。

 数年前に米国の株式市場が空前の強気相場だった時には、多くの名門大学の卒業生がウオール街入りした。だが2008年の金融危機はこうした状況を一変させた。金融危機は元々低迷気味だった米国雇用市場にさらなる大打撃を与え、今年金融業界では10万人がリストラされた。推計によると、リーマンブラザーズとメリルリンチはさらに5万人をリストラする計画だという。金融危機は全米の大学卒業生の雇用にも波及し、特に名門大学への影響が大きい。マサチューセッツ工科大学は毎年卒業生の約3分の1がウオール街入りしていたが、今年の割合は現在までで6分の1にとどまっている。シティバンクなどの金融大手はキャンパスでの募集活動を中止した。コロンビア大学ビ
ジネススクールの施栄恩教授(金融専攻)によると、今回の金融危機を経て、米国の学生は金融学を専攻することに慎重になるとみられる。中国人留学生についていえば、中国金融業界は今後も大規模な発展を必要としており、彼らは将来国に帰って活躍する見込みがあるので、この問題はそれほど深刻ではない。
 
 「人民網日本語版」2008年10月13日
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