(2)企業利益が大幅減少
数年来、国内の鉄鋼生産量増加分のうち約70%が輸出に回されている、中国鋼鉄工業協会の羅氷生常務副会長が鉄鋼サミットで述べたところによると、現在最も重要な問題は、鉄鋼製品の輸出注文が大幅に減少していることで、企業の多くは第4四半期(10~12月)の輸出契約件数が通常の約半分ほどに減っている。今後の発展情勢から考えて、今年第4四半期や来年第1四半期(1~3月)には、鉄鋼製品の輸出が目立って減少する見込みだ。現状をみると、原料・燃料価格の低下が収まらず、さらに低下する可能性もある。
上海・深セン両証券取引所に上場する主な粘結煤企業には西山煤電や開ラン股フェン、コークス企業には山西焦化、四川聖達、安泰集団、黒化股フェン、国際実業がある、また鉄鋼企業には宝鋼股フェンなどがある。ある統計によると、鉄鋼企業の第3四半期(7~9月)の純利益はおおむね第2四半期(4~6月)比20~30%低下した。山西焦化の7~9月期純利益は2973万元で、4~6月期の4744万元から60%低下した。西山煤電は通年の純利益を前年比2~2.5倍増加すると発表しているが、あるアナリストは「第4四半期の純利益は第3四半期に比べて大幅に減少する」と予測する。
*ラン:「さんずい」に「欒」
*フェン:「人偏」に「分」
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