「海洋経済、未来をリード」をテーマとする「2009中国・青島海洋経済発展国際サミット」が10日から11日まで、山東省の青島市で開かれた。中国の12の関連部門、国家クラスの海洋研究所、国連、EUや、米国、ロシア、日本、韓国など14カ国及び香港・澳門などの地域から400人余りの専門家、政府関係者が出席し、海洋経済の発展戦略、海洋エネルギーの開発、海洋生態の保護と持続的発展などをめぐって討論を行い、海洋経済区の建設に多くの意見を提供した。
2008年、中国海洋経済の総生産高は3兆元に達し、GDP総量の9.9%を占めた。国家海洋局の王宏副局長は、「経済グローバル化と地域経済の一体化にともない、中国経済は海洋を頼りとする外向型経済のすべての特徴を兼ね備えるようになった。山東半島には地域的優位性が明らかにあり、資源も豊富で、海洋開発の基礎も固まっている。山東省は半島地域の海洋・陸経済の発展を促進し、漁業、観光と港湾などの資源を総合的に利用し、臨海工業、臨港工業の優位性を示し、海洋経済のけん引力を発揮すべきだ」と指摘した。
同サミットに参加した専門家たちはこう見ている。海洋経済が陸経済の発展の「付属」から、陸経済と同等に重視されるようになり、現在のように戦略的地位に引き上げられるまでになったのは、中国の経済発展のけん引力をめぐる探索と試みが行われていることを示している。海洋経済区は、すでに中国海洋経済の新たな発展方針となっている。
「チャイナネット」 2009年8月10日