国家統計局が17日に発表した「新中国60年シリーズ報告」によると、中国の都市化率は08年末までに45.68%に達し、1991年よりも19ポイント高まった。「中国新聞網」が伝えた。
中国東部沿岸には、「北京・天津・河北」「長江デルタ」「珠江デルタ」の3つの都市圏がある。これら三大都市圏の地級市以上(市直轄県を含む)の都市のGDPは10兆6千億元にのぼり、全国の地級市以上の都市全体の33%に達している。
報告によると、中華人民共和国建国60年以来、中国都市の社会と経済の建設には非常に大きな変化が起こった。都市化のプロセスは加速し、都市発展の布石と構造はさらに合理化し、国民経済に果たす都市経済の役割もますます際立ってきている。
中国の都市総数は08年末までに655カ所に達した。1991年に比べて176カ所増え、年平均で11都市が増えていることになる。都市部の人口は1991年より90%増え、年間平均増加率は5.6%に達する。全国の地級市以上の都市(市直轄県を含まず)の人口は3億7千万人余りで、1949年の9.5倍に達した。
注目に値するのは、都市群が急速に発展し、都市発展が成熟期にさしかかっているということだ。「長江デルタ」「珠江デルタ」「北京・天津・河北」「アモイ・ショウ州・泉州南福建デルタ」のこれまでの都市群のほか、「山東半島都市群」「遼寧中南部都市群」「中原都市群(鄭州周辺)」「長江中流都市群(武漢周辺)」「海峡西岸都市群」「四川・重慶都市群」「関中都市群(西安周辺)」などの新たな都市群が形成されつつある。
東部沿岸地区に密集した都市群・都市人口・経済生産は中国経済発展の中心的役割を担ってきた。「長江デルタ」「珠江デルタ」「北京・天津・河北」の地級市以上の都市(市直轄県を含む)の一人当たりGDPはそれぞれ5万6566元・5万6000元・4万7494元だった。GDPが2千億元を超えた都市は08年、20カ所に達した。上海・北京・深センがトップ3となった。
全国の地級市以上の都市(市直轄県を含まず)における香港・マカオ・台湾と海外の投資工業企業は08年、4万7568社に達し、工業生産総額は11兆元を超えている。都市化の急速な発展は中国経済の躍進を力強く支えてきた。
「人民網日本語版」2009年9月21日