中国など発展途上国の経済の急成長によりエネルギー需要が増加し、エネルギー価格を押し上げている。石油を例に挙げると、10年後に原油価格は1バレル200ドルまで上昇し、少なくとも150ドル以上に維持される見通し。石炭、天然ガス、液化ガス、ウランの実質価格が現在の倍となることはほぼ間違いない。
エネルギー消費量の増加による二酸化炭素排出問題が世界で注目されるようになり、今後10年、気候問題と環境問題はテロ問題を超える最も重要な国際課題となる。『BP世界エネルギー統計』によると、2000年から2008年まで、世界のエネルギー消費量は年間約20億バレル増加し、うち中国は半分以上を占めている。
水力発電、原子力発電、風力発電、太陽光発電などの非炭素エネルギーの発展、硫黄回収、炭素回収貯留(CCS)などのクリーンエネルギー技術の発展と普及に力を入れることは、中国がエネルギー難を脱する唯一の道である。石炭が中国のエネルギー消費量に占める割合は現在の70%から2020年には約60%に低下する。クリーンで高効率な天然ガスが占める割合は23%から約27%に上昇、非炭素エネルギーは7%から15%もしくはそれ以上となる見通し。
「チャイナネット」 2009年10月12日
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