国家発展改革委員会の担当者は27日、4兆元投資計画の実施状況について記者の質問に答えた。今のところ4兆元投資計画による事業建設は順調に進んでおり、中央投資によるけん引作用で効果があらわれてきているという。証券時報が伝えた。
中国が世界的な金融危機に対応するべく実施し始めた4兆元投資計画による事業建設は今のところ順調で、中央投資によるけん引作用によって「成長保持、内需拡大、構造調整」および民生改善などの面で明らかな効果がみられる。
今後は4兆元投資計画の実施において、▽民生▽「三農」(農業・農村・農民)▽構造調整▽自主革新▽省エネ・排ガス削減▽生態建設--にいっそう着眼していく方針だ。4兆元投資計画が民間投資を占め出すということはない。
第一に、4兆元投資計画が民間投資の隙間に割り込むことはない。4兆元投資計画によってパッケージプログラムが豊富になり改善され、GDP成長維持目標を実現する時間を稼いでいる。民間投資の持続的な発展にも貢献している。4兆元の投資先はいずれも多くの人々が生産や生活に必要な分野で、社会効果が経済効果を上回る分野や市場メカニズムが十分に発揮できない分野に焦点があてられている。このため4兆元は「人々に有益」であっても、「人々と利益を争う」ことはない。
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