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中国商業界、来年の10大展望 |
発信時間: 2009-12-29 | チャイナネット |
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「全国商業科学技術大会ならびに2009年全国商業サービス業革新と発展フォーラム」がこのほど、北京で開かれた。大会では中国商業連合会が「注目を集める中国商業界の10大展望」を発表した。詳しい内容は次の通り。 (1)消費品小売総額が20%増へ 社会消費品小売総額は今年1月から11月にかけ、前年同期比15.3%増の11兆2733億元に達し、価格的な要素を除くと実質16.9%の伸びとなり、同2.2ポイント増加した。通年の社会消費品小売総額は12兆元を超える見通し。 (2)輸出企業は国内市場をより重視へ 消費拡大は中国経済がモデルチェンジを果たすための時代の命題となっている。世界経済の「新たなバランス」により、これまで超高成長を続けてきた中国の輸出は終わりを告げようとしている。一部の輸出企業は長期安定的な国内販路の開拓を現実的に迫られることになる。 (3)新型農村商業ネットワークの確立 2010年末までに農村部の小売店舗「農家店」を全国90%の県、85%の郷鎮、65%の行政村に設置し、全国の新型農村商業ネットワークを基本的に完成する。 (4)「農産品の直販スーパー」の普及推進 「農産品の直販スーパー」は、中間業者を介さず農産品を生産者から直接スーパーに販売する関係。 (5)中小企業の特色経営を強化 中小ビジネスを中心としたコミュニティビジネスに対し、政府は今年財政資金面での支援に力を入れ、初めて中小流通企業に展示会への参加、信用保険や担保料手当てを提供した。これらの政策が来年も継続されることを期待する。 (6)小売店とサプライヤーの協力展開 売り方市場の形成と常態化に伴い、特に大型チェーン小売企業は規模が拡大し、国内の多くの小売店の利益獲得方式や利潤構造に変化が生じている。小売店の利益はこれまでの卸値と売値の差額ではなく、サプライヤーから徴収する入店料や棚代で賄われるようになっている。来年は小売店による利益獲得方式改革に注目が集まり、小売店とサプライヤーの戦略的パートナー関係が多く結ばれていくだろう。 (7)省エネショップがブームに 今年に入ってから外資系小売企業に省エネショップが次々と設置されるようになった。国内の大手小売企業も店内の省エネ施設に力を入れているが、一般的にまとまりのない措置が多く、系統的で総合的な省エネ意識に欠けている。来年から外資系小売店では省エネショップに先行投資した資金を回収し、新たな省エネショップも広げていく計画だ。 (8)国内の高級品消費、勢い止まらず 今年1月から9月にかけ、中国は世界で唯一高級品の売上が伸びた。中国ではこれまで高級時計や香水、化粧品や革製品、バックなどの輸入品に高額の関税をかける規制政策が取られてきたため、輸入高級品は周辺諸国・地域や欧米市場よりも値段が大幅に高く、購買力が外に流れる現象が非常に深刻だった。しかし今では中国の高収入階級で高級品の需要が急速に増え、輸入品や高級品は一部の中産階級にも受け入れられ始めている。調査によると、高級品の消費者の多くが、高級品は収集価値と投資の機能、事業成功後の身分を表す役割を兼ね備え、裕福になった後の個性的な消費ニーズを満足することができると認識している。 (9)電子小売業界は今後も急成長 中国のネットショップの取引額は今年2300億元を上回るとされ、急成長を続けている。電子小売業界の成長率は80%に迫り、社会消費品小売総額に占める割合は昨年の1.1%から1.8%以上に上昇する見通し。 (10)老舗に新芽を 商務部は今年、老舗の革新的成長のリードと保護、支援を目的とした「老舗商標保護と技術改造費用支援」政策を打ち出し、すでに全体の50%に手当てを支給した。来年には古木に新芽が出ることが期待される。 「人民網日本語版」2009年12月29日 |
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