中国の西部大開発の重要なプロジェクトの1つである、西部天然ガスの東部輸送プロジェクトはここ5年で、合わせて600億立方メートルの天然ガスを中国の西部地区から東部の沿海都市に輸送した。その結果、3億人に恩恵をもたらされたということである。
2004年から、中国西部の新疆タリム盆地の天然ガスが4000キロのパイプラインを通じ、東部の長江デルタ地区に輸送されるようになった。
中国石油タリム油田公司によると、西部ガスの東部輸送プロジェクトは、東部のエネルギー不足の緩和と、長江デルタ地区の生態保護において、重要な役割を果たした。統計によると、このプロジェクトが実施されてから、8000万トン分の石炭に相当する天然ガスが輸送された。それにより、有害物質の排出が360万トン減少したということである。
昨年12月末から、海外からの天然ガスを国内に導入する輸送パイプラインの2期プロジェクト(西端)が竣工した。年間輸送能力は300億立方メートルに達すると見られている。これにより、中央アジア諸国からの天然ガスが中国の長江デルタ地区や珠江デルタ地区に輸送されるようになっている。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年1月17日 |