商務部は19日に北京で、中国・米国間の貨物貿易統計における格差についての研究報告「中米貨物貿易統計格差研究報告」、および中米間の経済貿易関係をテーマとする記者会見を行い、両国間の貨物貿易統計データに存在する格差の主な原因を明らかにした。
同部総合司の劉海泉司長によると、長年にわたり、中米二国間の貿易統計には大きな格差が存在していた。このため両国は2004年に合同チームを発足させ、研究をスタートした。
双方で決定した研究の範囲・手法に基づき、中国側チームは2000年、2004年、2006年の中米貿易統計データを選び、「東への貿易」と「西への貿易」とにグループ分けをして比較を行った。東への貿易とは、中国の米国への輸出および米国が統計をまとめた米国の中国からの輸入を指す。西への貿易とは、米国の中国への輸出および中国が統計をまとめた中国の米国からの輸入を指す。データの比較を通してわかったことは、西への貿易の格差は小さく、06年はわずか40億ドルだったが、東への貿易の格差は大きく、二国間の格差は843億ドルにも上るということだった。