中国に根付き、中国と共に成長を
上海のマイクロソフトアジア太平洋開発グループのサーバー・開発ツール事業部と同アジア太平洋地域グローバル技術サポートセンターの社員はここ最近引越しの準備に忙しい。
「マイクロソフト(中国)上海ハイテクパーク」1期工事をすでに終え、来週には入居する。同社関係者によると、マイクロソフト社は中国に根付くという約束どおり、1期工事に総工費6億9千万元をかけ、世界に向けたソフトウェア開発と技術サポートに集中していく考えだ。
これまでの10年は中国の情報産業が急成長した10年だった。中国はすでに多国籍企業の販売市場からグローバル戦略の中心に変わった。
実際にマイクロソフトだけでなく、多くの多国籍企業が中国を従来の「地域本部」から「グローバル本部」に変えようとしている。
これと同時に、中国の人材も多国籍企業の目に留まり、より多くの企業が中国に設立した研究センターをアジア太平洋開発本部、さらにはグローバル技術開発センターにしようとしている。大まかな統計によると、中国に設立された多国籍企業の各種開発センターは1200以上にのぼるという。
これは多国籍企業のグローバル戦略の変化といえる。この大きな変化から多国籍企業の中国市場への自信がうかがえる。
外資系企業は中国でも公平かつ公正な市場チャンスが与えられている。昨年を例にとると、中国では1万2000回以上の機械・電気製品の国際的な競争入札が行われ、外資系企業の参加比率が71%に上った。外資系企業が参加した競争入札8863回のうち外資系企業が落札したのは77.8%に当る6887回にものぼった。