昨年の中国の貿易黒字は一気に1000億ドル減少したが、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、南アフリカなど多くの国の対中輸出は依然20%以上増加し、中国は一挙に日本、オーストラリア、ブラジル、南アフリカの最大輸出市場となった。米国の輸出は全体で17%減少したが、 対中輸出は基本的に平行線を維持した。今年1、2月の中国の貿易黒字は50%という大幅減を継続し、3月には赤字に転じる見通しだ。米側の統計によると、米国の今年1月の輸出は18.2%の伸びだったが、対中輸出は64.9%もの伸びを示した。
陳氏は「中国は今後も間違いなく輸出促進政策を継続する。輸出先にも中国に対して差別的な輸出規制政策をかけないよう求め、共同で世界の経済成長の動力となっていく」とし、「中米貿易の不均衡問題は、中国の輸出にプレッシャーをかける消極的なやり方ではなんら解決できない。中国は米国側と共に行動を起こし、新たな分野での協力を進め、米系企業の対中輸出の拡大を支援し、中国に拠点を置く米系企業を含む外資系企業に、より公平でより優良な投資環境を提供していく方針だ。米国側にはオープンな精神で中米の経済・貿易協力の健全な発展を維持してもらいたい」と述べた。
「人民網日本語版」2010年3月31日