中国のぜいたく品消費の主力はどこに?

タグ: ぜいたく品 消費 

発信時間: 2010-04-06 11:22:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中産階級の経済状況は世界的に低調であり、オリーブ型社会は西側諸国から瓦解し始めている。中国社会は将来ヒョウタン型に発展するかもしれないし、M型やW型になるかもしれないが、オリーブ型になることはありえない」。国内経済情勢の研究と予測で定評のある人物としての王徳培氏の発言に、会場はどよめきの声で包まれた。「ぜいたく品の国際消費市場では日本が目下第一位であり、中国は二位である。しかし中国の一人当たりのGDPが3000ドル超であるのに対し、日本は40000ドル超である。中国では人口の3%が5、6億元規模のぜいたく品需要を創出しているのである。その3%とは誰なのか。大部分は先に裕福になった人々である。中国におけるハイエンド商品の消費を担い、ぜいたく品消費の中核をなすのは将来的にも彼らであり、中産階級ではない。この富裕層はハイエンド志向が特に強い」。

一方、同じく中欧商学院の第二回トップブランド最高フォーラムに出席したモンブラン(中国)有限会社会長の陸暁明氏はインタビューの中で、「中国の中産階級は今まさに発展、成熟し、勢力を伸ばしつつある。私見だが、30年後、中産階級はミドル・ローエンドぜいたく品消費の中心となりえるだろう」と述べている。

しかし同時に、15年前から中国のファッション業界で実績をあげてきた経営者としての顔も持つ同氏は、「中国の中産階級はアメリカの中産階級のように成熟することはないし、日本のぜいたく品消費者のように低年齢化することもない。全く異なった層となる」とも考えている。「八、九十年代に育った消費者はハイエンドブランドに対する知識欲が高く、それを受け入れる力を備えている。九十年代生まれが大学に進むのと時を同じくして、多くの八十年代生まれが都市における『新貴族』となった。その多くはITなどのベンチャー産業で瞬く間に富をなした者たちであり、高い消費願望を持っている」と陸暁明氏は述べる。「こういったエリートや新貴族が将来、中国のぜいたく品消費の中心的役割を果たすことになるだろう」。

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