中国のぜいたく品消費の主力はどこに?

タグ: ぜいたく品 消費 

発信時間: 2010-04-06 11:22:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

消費の新貴族はどこに?

「消費の新貴族は毎日生まれている」――30年後の未来に目を向けるならば、毎年3000万余りという都市新生人口がまさに、ぜいたく品市場が将来発掘すべき消費新貴族なのだと王徳培氏は言う。「上海で、生後7カ月の赤子を抱いた若い母親に毎月の消費状況を尋ねたことがある。子供が生まれてからのわずか7カ月間に10万元近くを使ったそうだ。都市新生児の母親の典型的な例である。こういった都市新生児は小さい頃から物質的に恵まれているため、将来ぜいたく品消費の中心的存在となりえるのである」。

4月2日Baby Diorが本格的に中国に進出し、上海のランドマーク的建築である恒隆スクエア4階に入居した。中国初の子供用ぜいたく品専門店である。

「向こう10年を見据えると、急ピッチで建設が進む中国高速鉄道もぜいたく品ブランドの中国での展開状況に大きな影響を及ぼすだろう」と王徳培氏は述べる。「2020年までに新疆とチベットを除いた全国各地が高速鉄道によって繋がれ、都市間所要時間が6時間の交通圏内に入る。これによって、一級都市と二級都市、二級都市と三級都市の時間的距離が短縮される。このような交通の便の改善も、地域の消費者の消費習慣に関わってくる。そういった環境におかれた消費者にとって、ぜいたく品やその販売店の選択はより豊富になる。業者とすれば、一級都市で開店するのか、二、三級都市で開店するのかといった選択よりも、都市の中のどの場所で開店するのかということがより重要になる」。同氏が挙げる例では、上海の外灘地区と南京西路の発展が顕著である。外灘はハイエンドぜいたく品の密集地に発展し、南京西路は現在の役回りから転じて、ミドル・ローエンドぜいたく品のメッカへと変貌するだろうとしている。「ターゲットとする消費者の移動に伴って、ハイエンドぜいたく品販売店の展開状況も変わるはずだ。中国金融業の発展とともに、外灘の一等地は最も購買力のある富豪たちの集う主要な消費地区となる」というのが王徳培氏の考えである。

一方、「ぜいたく品販売は中国の二級、三級都市に新規開拓の活路を見いだす」という説の支持者であるモンブラン(中国)有限会社会長の陸暁明氏はこう考える。「中国の富裕層は主に一級、二級、三級都市に集中している。しかし、そのうち7割以上が一級都市以外に住む。北京や上海などの一級都市を仕事と生活の拠点としているのはわずか3割である。したがって将来、ぜいたく品消費の主力となるのは二級、三級都市の中産階級だろう」。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月6日

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