中国の「人口ボーナス」は今後10年は続く?

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発信時間: 2010-04-07 17:22:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の今の年齢構造が豊富な労働力で高度の経済成長が見込める「人口ボーナス」の時期にあるのは経済学界が認めることろだ。資料によると、毎年供給される労働力は約1000万人と労働人口の割合が高く、経済成長に必要な労働力を確保している。高齢化のピークがまだ到来していないため、社会保障支出の負担が軽く、資産積立も急速に増えている。人口ボーナスは生産分野に労働力を提供するだけでなく、社会消費や貯蓄への影響も非常に大きい。

▽中国の「人口ボーナス」は世界経済にとっても有利

いわゆる「人口ボーナス」は、一国の出産率が急速に低下し高齢化が進む過程で現れる。子供の扶養が減り、労働人口が増え、高齢人口の割合が高い水準に達する前の、労働力資源が豊富で扶養負担が軽い経済発展に有利な「黄金の時期」を指して、人口経済学者は「人口ボーナス」という。

実際に中国のこの独特な人口ボーナスが世界経済に有力な「起爆剤」となっている。世界経済全体が右肩下がりにあった昨年、中国の経済成長率は8.7%に達し、世界に先駆けて経済回復を実現した。中国が世界金融危機で積極的な役割を演じたことは国際世論が認めるところだ。

上海市社会科学院常務副院長の左学金氏によると、この30年以上、中国は世界屈指の廉価な労働力を頼りに、目を見張る経済奇跡を起こしてきた。豊富な労働力と高い貯蓄率を原動力に、中国の経済・社会は急成長してきた。

ところが今年に入り、中国の一部の専門家は家政婦不足や出稼ぎ労働者不足などから人口ボーナスが危機に直面していると見て取った。民政部門の統計によると、08年末までに全国の高齢人口は総人口の12.79%を占める1億6900万人にまで増え、さらに年間平均で1000万人ずつ増加している。高齢化により、社会の扶養の割合は高まり、消費人口が増え、生産人口は減少し、労働生産性に深刻な影響が出る。人口ボーナスがなくなると、経済の持続可能な成長の活力が削ぎ取られてしまう。

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