海南省政府は22日、今年第1四半期(1-3月)の経済運営状況に関する記者会見を行い、同省ではサービス業が急速に発展し、省の経済成長を支える主導的産業になっていることを明らかにした。同期のサービス業生産額は269億200万元で前年同期比37.1%増加し、経済成長に対する貢献率は72.0%に達した。不動産業、金融業、交通・輸送・郵便業、卸売・小売業、ホテル・外食産業などの各業界は全面的に好調で、サービス業の急速な発展を後押しした。
不動産業が急激な勢いで発展し、サービス産業最大の産業に躍り出た。同期の生産額は96億3800万元で同倍増し、同省の国内総生産(GDP)の伸びに対する貢献率は35.1%となった。そのうちサービス業の伸びに対する貢献率は48.9%で、不動産業はサービス産業の急速な発展を推進する主要な動力となり、最大の産業となった。
経済発展を支える金融業の力が一層強まった。3月末現在、金融機関の人民元・外貨建て各種預金残高は3698億900万元で前年同月比48.9%増加した。各種貸付金残高は2123億1400万元で同44.5%増加した。第1四半期の金融業生産額は22億5100万元で前年同期比72.1%増加した。
交通運輸業の発展も急速だ。第1四半期の生産額は26億8500万元で同41.6%増加した。急速な伸びの主な原因として挙げられるのは、まず水上輸送能力の急速な向上による後押しだ。同期には省内で50隻の船舶が新たに建造され、輸送力は19万トン増加した。もう一つの原因は、国際的な観光島の建設という概念(コンセプト)が好材料となり、同省に新たな投資開発ブームをもたらしたことだ。ごく短期間に大量の人、物、資金が集まり、交通輸送業の急速な発展を促進した。
観光産業は急速な発展傾向を維持している。国際観光島建設のコンセプトが国の戦略に格上げされたことが、海南省の観光産業を盛り上げた。1-3月、同省が受け入れた一泊以上の滞在観光客はのべ738万9900人に上り、前年同期比15.8%増加した。うち国内からの観光客がのべ722万3200人(同16.1%増)、海外からの観光客がのべ16万6700人(同6.9%増)に上り、昨年以来の低下傾向を脱した。ホテルの客室稼働率は70.7%で同3.7ポイント上昇し、観光収入は86億1700万元で同36.2%増加した。
「人民網日本語版」2010年4月23日