中国、何を頼りに世界高速鉄道市場を獲得したのか(2)

タグ: 中国 鉄道 市場

発信時間: 2010-04-23 15:00:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

17カ国を結ぶ高速鉄道網

あるメディアは、中国が欧州とつなぐ2本のユーラシア横断高速鉄道、昆明とシンガポールをつなぐ1本の東南アジア縦断高速鉄道の建設を計画しており、高速鉄道網は17カ国に及ぶと報じた。鉄道が建設されれば、ロンドンから乗車した旅客は、48時間以内に北京に到着するという。

王夢恕氏は、中国が計画しているこの3本の高速鉄道は、中国の経済発展に大きな助けになると話す。1本目のユーラシア横断高速鉄道は中国北部の黒竜江省から北部のロシアを横断し、西ヨーロッパを結ぶ。この路線は中国の東北地方の発展を大きくけん引することが予想される。中国とロシアは、すでにシベリアにまたがる線路を敷設することで合意に達している。

もう1本のユーラシア横断高速鉄道は、新疆のウルムチからカザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、トルコなどを経由し、ドイツを結ぶルート。この路線はアジアの28の国・地域をつなぎ、全長約8万1000キロメートルに及び、完成後は中国と欧州諸国の貿易促進が期待される。中国は現在、ドイツの設備を購入する際に海上ルートを使用し、到着まで少なくとも1カ月はかかっているが、高速鉄道が建設されれば時間とコストは大幅に節約できる。

東南アジア縦断高速鉄道は中国から南に向かいベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシアをつなぐルートだ。この路線は中国・ASEAN自由貿易区の発展にプラスとなる。しかし王夢恕氏は、「これらの計画にはまだ多くの問題があり、安全、不法移民、ビザなどの複雑な問題に関わるため、より細かい実行可能なプランを検討している」と話す。

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